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Michel Petrucciani / 情熱のピアニズム

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(2014/03/12)
ミシェル・ペトルチアーニ、チャールス・ロイド 他

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Michel Petruccianiの生涯を追ったドキュメンタリー作品です。

彼は先天性の骨形成不全症という生まれつき骨がもろい病気で、
2万人に1人発症するそうです。

父親はジャズギタリストで楽器店を経営しているTony Petruccianiで、
兄のPhilip、Louisともにミュージシャンという音楽一家の3男として生まれます。

3歳まではレコードを聴いてジャズのメロディーを覚え、
いろんな曲を歌えるようになり、
4歳の時にテレビでDuke Ellingtonを観て、ピアニストを志し、
母親にピアノを買って欲しいと頼むも、おもちゃのピアノを用意され、
「本気だと思われてないんだな」と感じ、トンカチでそのピアノを破壊したという(笑)

そして、中古のアップライトを買ってもらい、ようやくピアノを演奏するようになります。
その時の事を「とにかく時間がもったいなかった」と語っており、
幼いながらも自分は若くして死ぬと悟っていたようです。

学校には行かずに一日10時間〜12時間も練習し、
9歳の時にはプロ並みに演奏できるレベルに上達。
しかし、練習時にも足や腕を骨折する等、苦労が絶えなかったようです。

そして15歳の時にトランペットのKenny Clarkeがツアーでやってきた時に、
ピアニストが急病で参加できなくなり、その代役として参加した事が大きなきっかけになります。

その後ドラマーのTrox Drohartに誘われカリフォルニアのビッグサーへ移り、
Charles Lloydの家に居候し、演奏を共にします。

それからというもの、彼にとってはレコードでいつも聴いていたようなヒーロー達と共演し、
若干22歳で確固たるキャリアを築き、名門Blue Noteと契約を果たします。

一方、私生活では2度の結婚をし、子供も2人いますが、
1人は彼と同じ病気を遺伝してしまっています。

晩年はDreyfusと専属契約をし、Evansから脱却した、独自の音楽を展開しますが、
ツアーによる疲労、肥満、ドラッグ、不眠症等から36歳の若さで急逝します。

社会的に観るとハンディキャップを抱えていますが、
それを個性と認識し、決して言い訳をしないところが
Petruccianiのスゴいところで、
演奏中に骨盤の片方を骨折したにもかかわらず、
最後まで演奏を続けるところなんかは、正にプロフェッショナルです。

また生まれつき骨が軽い事や変形している事が、あのしなやかなタッチを生み出している
という見解も何となく頷けます。

作品ではPetrucciani一家をはじめ、Aldo Romano, Lee Konitz, Joe Lovano, John Aebercrombie夫妻等のインタビューも交えており、結講見応えがあります。

Petruccianiの作品には駄盤が無いと良く言われますが、
彼が常に全力で音楽と向き合っていた事の結果だと思います。

未だ観ていない人は是非ご覧ください!

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